今からおよそ800年程前の平安時代末期の文治3年(1187)に、源頼朝公が安房国の洲崎明神(現・千葉県館山市鎮座 洲崎神社)の天比理乃咩命を当地にお迎えして海上交通安全と祈願成就を祈られたのを創始とします。
やがて、鎌倉時代末期の元応元年(1319)に二階堂道蘊公が「宇賀之売命(お稲荷様)」を、さらに室町時代中期の文明10年(1478)に太田道灌公が「素盞嗚尊(天王様)」をそれぞれお祀りしました。
慶長5年(1600)、徳川家康公が関ヶ原の戦いへ出陣の際に当社へ参拝し戦勝を祈願され、その後、祈願成就の御礼として仮面(天下一嘗の面)・神輿(葵神輿)などを奉納されました。
江戸時代中頃の疫病が流行したある年のこと、「この面を神輿に付け町々を廻れば苦しみから救うぞ」とのお告げがあり、以来、6月の例大祭にはこの面をお神輿につけて渡御し、地域の皆様の無病息災・幸福招来を祈願します。
大東亜戦争の折、当社は幸いにして戦火を免れましたが、社殿の老朽化が進み、昭和39年(1964)氏子各位の御協力により現在の社殿が再建されました。
そして、令和2年(2020)に天皇陛下の御即位を奉祝し、「御大典記念事業」として、御社殿の修復を行いました。また、大正14年に作成されました大鳥居は、令和7年に奉納100年を迎えます。
【公式HP】https://shinagawajinja.tokyo
お近くにお越しの際は是非お参りください。